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毎日のチェックで病気を予防する便の見分け方

健康寿命は「腸」で決まる

本当はこわい隠れ便秘

 ただし、便秘の中には便の状態だけでは判別できない「隠れ便秘」のパターンもあるという。
「下痢気味の便が続いている人の中には、実は便秘の治療を要するケースも見受けられます。腸がスムーズに動かず痙攣的な動きをするため、軟らかい便だけが押し出されて、硬い便は腸内にとどまったままという場合です。
 また、女性に多いのですが、さらに深刻な『オーバーフロー型便秘』という症状もあります。腸内にカチカチの便が居座っていて、隙間から下痢が出てくる。1日に10回ほども下痢が出て、おむつの着用が必要になることもあるほどです」。
 とはいえ、基本的には便の状態が変わったときには、腸内にも何かしらの変化が起きたと考えるべきだ。便の変化はときに、深刻な病気のサインになっていることもあるからだ。その代表格が大腸がんである。
「大腸がんの場合、腫瘍ができた場所によって便秘になることも、下痢になることもありますが、便の形状などにも兆候が出ることがあります。ほかにも、便からサインを読み取ることができる病気は少なくありません。だからこそ、自分自身の便をもっと観察してほしいのです」。
 大竹さんは毎日、便の状態を観察して日記をつけることを勧めている。セルフモニタリングして自分の状態を把握することが、病気予防や健康管理の第一歩になるからだ。

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